天童市斎場
私たちは、去りゆくものが約束された土地への旅を無事にと、よりよく祈ることができる“美しい環境”をつくりたいと希いました。

寡黙な建築
私たちの提案する天童市斎場は、微妙ではかない光が支配する世界です。ここでは最近の斎場にみられる過剰な表現を避け、やわらかく透過された光と、土、石、木、水の、素材のみが語りかけてくる簡潔な建築手法を採っています。かつての民家が持っていた、陰影豊かで濃密な空間が初源的なイメージです。簡素な建築がもつ、美しい空間と静かな時間が織りなす世界を実現したいと考えました。ここで提案する建築は、日常とかけ離れた装飾の世界よりも、永遠の巡礼の旅に出る、去りゆくものへの想いが浮き彫りになるような、寡黙でシンプルな空間です。

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1999/05/10 00:33


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羽田設計事務所